楽天市場で売れる商品とは?ランキングを活用した商品選定と販売戦略を徹底解説

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「楽天市場ではどんな商品が売れるのか」「これから商品を仕入れるなら、何を選べばいいのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、楽天市場で絶対に売れる商品を見極めることはできません。しかし、市場調査や競合分析によって、売れる可能性の高い商品を見極めることはできます。

その際に活用したいのが、楽天市場が公開している売れ筋ランキングです。楽天市場には、総合ランキングだけでなく、食品や日用品、ファッションなどのジャンル別ランキングも用意されています。

ただし、ランキング上位の商品をそのまま仕入れれば売れるという話ではありません。

重要なのは、ランキング上位の商品に共通する特徴を見つけ、どのような商品が、どのような売り方によって売れているのかを理解することです。

例えば、同じスマホケースでも、クリアケースと手帳型ケースでは購入目的や訴求すべき内容が異なります。同じ果物でも、ブランド果物と訳ありの家庭用果物では、価格帯もターゲットも異なるでしょう。

このような商品ごとの属性を理解せずに商品を選定してしまうと、販売開始後に競合との差別化や集客方法で苦労する可能性があります。

本記事では、楽天市場で実際に売れている商品の傾向から、ランキングを活用した市場調査、競合分析の5つのポイント、売上・利益から逆算した商品選定方法まで解説します。

【目次】

楽天市場で売れる商品とは?実際のランキングから傾向を確認

まず、楽天市場ではどのような商品が売れているのでしょうか。

楽天市場が公開している「楽天年間ランキング2025」では、以下のような商品が総合ランキングに掲載されています。

商品例商品の特徴考えられる購入ニーズ
骨取りサバ冷凍食品・大容量・骨取りまとめ買い・調理の手間削減
お米日常的に消費する食品生活必需品・自宅配送
紙おむつ消耗品・ブランド商品・セット販売リピート購入・まとめ買い
強炭酸水重量のある飲料・ケース販売まとめ買い・自宅配送
クレンジングオイル美容商品・ブランド商品指名購入・継続利用

※楽天市場公式「楽天年間ランキング2025」を参考に作成。購入ニーズは商品の特徴から考えられる仮説です。

これらの商品を見ると、日常的に消費する商品や、まとめ買いに適した商品、すでに一定の知名度があるブランド商品などが含まれていることが分かります。

例えば、水やお米のように重量のある商品は、実店舗で購入して持ち帰るより、自宅まで配送してもらう方が便利だと感じる購入者もいるでしょう。

一方、コンタクトレンズやブランド化粧品などは、購入する商品があらかじめ決まっているユーザーも多いと考えられます。

このように、同じランキング上位の商品であっても、売れている理由は一つではありません。

「売れている商品は何か」だけでなく、「なぜその商品が選ばれているのか」を考えることが、商品選定の第一歩です。

楽天市場のランキングはジャンル別・期間別に確認できる

楽天市場では、総合ランキングのほか、食品・家電・ファッションなどのジャンル別ランキングが公開されています。

また、リアルタイム・デイリー・週間・月間など、集計期間を切り替えて確認することも可能です。

商品選定を行う際は、総合ランキングだけでなく、自社が参入を検討しているジャンルのランキングを確認することをおすすめします。

例えば、スマホケースを販売したい場合、食品や日用品も含まれる総合ランキングを見ても、十分な競合分析はできません。

スマートフォン関連のジャンルから対象商品を絞り込み、ケースの種類・価格帯・販売方法などを比較していく必要があります。

また、リアルタイムランキングだけを確認するのも避けたいところです。

短期間のランキングは、セールやクーポン、広告などの影響を受ける可能性があるためです。週間・月間ランキングも併せて確認することで、一時的に注目されている商品と、継続してランキングに掲載されている商品を比較できます。

なお、楽天市場の年間ランキングは売上高や売上個数などの情報を参考に独自に作成されています。そのため、順位だけから商品の正確な販売数量や市場シェアを判断することはできません。

参考:楽天市場公式ランキング
https://ranking.rakuten.co.jp/

参考:楽天年間ランキング2025
https://event.rakuten.co.jp/rankingyearly/

楽天市場で売れる商品を見極める5つの調査項目

では、実際にランキングを確認する際、何を調べればよいのでしょうか。

私たちは、売れる可能性の高い商品を探す際、以下の5つの項目を順番に確認することをおすすめしています。

  • ①型番商品か、非型番商品か
  • ②リピート商材か、単発購入商材か
  • ③販売価格はいくらが相場なのか
  • ④ランキング内で多く使用されているキーワードは何か
  • ⑤配送・レビュー・商品ページ・SKUなどの販売条件はどうなっているか

この5つを確認することで、商品の特徴だけでなく、購入者が何を基準に商品を選び、競合がどのように販売しているのかを整理できます。

①型番商品か、非型番商品かを確認する

最初に確認したいのが、型番商品と非型番商品の違いです。

型番商品とは、メーカー名や型番などによって、購入する商品を明確に指定できる商材を指します。家電・コンタクトレンズ・メーカー製の日用品などが代表的です。

例えば、すでに購入したいコンタクトレンズのブランドや種類が決まっているユーザーであれば、商品の特徴を一から説明されるより、価格・送料・配送スピードなどを比較して購入する可能性があります。

一方、非型番商品は、特定のメーカーや型番を指定せず、商品の特徴やデザインなどを比較して購入される商材です。

ノーブランドの財布や収納用品などは、商品画像や機能性、価格、レビューなどを比較しながら選ばれやすいでしょう。

比較項目型番商品非型番商品
商品例家電・コンタクトレンズ財布・収納用品
購入判断の傾向価格・配送・ポイントなどデザイン・機能・価格・レビューなど
競争上の特徴同一商品で比較されやすい商品の見せ方で差別化しやすい
主な販売施策価格設定・配送条件の整備商品画像・訴求内容の改善

もちろん、型番商品でも独自のセット販売によって差別化できる場合がありますし、非型番商品でも価格競争が激しい市場は存在します。

ただ、購入者が何を比較して商品を選ぶのかを把握するうえで、型番商品と非型番商品の分類は有効です。

②リピート商材か、単発購入商材かを確認する

次に、その商品が繰り返し購入される商材なのかを確認します。

例えば、飲料・食品・消耗品などは、一度購入した顧客が再度購入する可能性のある商品です。

一方、財布や家具などは比較的購入頻度が低く、単発購入になりやすい商材と考えられます。

この違いは、売上の作り方に影響します。

リピート商材の場合、初回購入で顧客を獲得し、その後の継続購入によって売上を積み上げる戦略を検討できます。

反対に、単発購入商材では、新規顧客の獲得や関連商品の購入促進、顧客単価の向上などが売上拡大の中心になりやすいでしょう。

ただし、リピートされやすいジャンルだからといって、自社商品が必ずリピート購入されるわけではありません。

商品の品質や価格、購入後の満足度によっても変わります。可能であれば、実際のレビューなどから継続利用に関する声も確認しましょう。

③販売価格の相場を確認する

続いて、競合商品の販売価格を確認します。

ここで注意したいのは、ジャンル全体の平均価格だけを見ないことです。

例えば、スマホケースでもクリアケースと手帳型ケースでは、商品の機能や素材が異なります。果物でも、贈答用のブランド果物と家庭用の訳あり商品では、価格帯が異なる場合があります。

そのため、同じ商品属性・同じ購入目的の商品同士で価格を比較することをおすすめします。

また、販売価格だけでなく、送料やクーポン、ポイント還元も確認しましょう。

例えば、商品価格が3,000円でも送料が500円かかる商品と、3,500円で送料無料の商品では、購入者が支払う金額は同じです。

競合調査では、購入者が最終的に負担する金額まで比較することで、より実態に近い価格相場を把握できます。

④ランキング内で頻繁に使用されているキーワードを確認する

ランキング上位の商品名を確認すると、繰り返し使用されている言葉が見つかることがあります。

例えば、食品であれば「大容量」「訳あり」「国産」、日用品であれば「まとめ買い」「詰め替え」「セット」などです。

これらは、競合店舗がどのような商品特徴を訴求しているのかを理解する手がかりになります。

仮に、同じジャンルのランキング上位20商品を調査し、そのうち多くの商品で「大容量」という言葉が使われていたとします。

この場合、容量の多さが購入判断の一つになっている可能性を考えられます。

ただし、商品名に多く使われているからといって、そのキーワードの検索ボリュームが大きいとは限りません。

競合が使用しているキーワードと、実際にユーザーが検索しているキーワードは分けて考えてください。

検索需要を判断する際は、楽天市場内の検索結果や関連キーワード、利用可能な検索分析データなども参考にしましょう。

⑤配送・レビュー・商品ページ・SKUなどを確認する

最後に、ランキング上位の商品がどのような状態で販売されているのかを確認します。

具体的には、以下のような項目です。

  • 配送方法:メール便・宅配便・冷凍配送など
  • 配送スピード:発送までの日数・翌日配送への対応など
  • 送料:送料無料か、別途送料が発生するか
  • レビュー:レビュー件数・評価・低評価の内容
  • 商品ページ:商品画像・訴求内容・情報量
  • SKU:カラー・サイズ・内容量・セット数などのバリエーション
  • 商品仕様:大きさ・重さ・素材・数量など
  • 販売施策:クーポン・ポイント還元・セールへの参加状況

SKUとは、Stock Keeping Unitの略で、在庫管理上の最小単位を指します。例えば、同じ商品でもサイズやカラーが異なれば、別のSKUとして管理される場合があります。

楽天市場では、こうしたバリエーションを商品ページ内で選択できる商品もあります。

例えば、飲料の24本セットと48本セット、スマホケースの対応機種やカラーなどです。

購入者が選びやすい販売形態になっているか、セット数や内容量によって価格がどう変わるのかを確認しましょう。

また、レビューの低評価にも注目してください。

「配送が遅い」「サイズが分かりにくい」「思っていたより小さい」といった意見があれば、自社が改善できるポイントになる可能性があります。

ランキング上位の商品でも、購入者の不満がすべて解消されているわけではありません。

同じジャンルでも売れる商品は異なる|商品属性を分類する

ここまでの5つの調査を行ったら、次は商品をさらに細かく分類していきます。

ここが、商品選定において特にお伝えしたい部分です。

例えば、楽天市場で「スマホケースが売れている」という情報を得たとします。

しかし、スマホケースにはさまざまな種類があります。

  • クリアケース
  • 手帳型ケース
  • 耐衝撃ケース
  • ショルダータイプ
  • デザイン性を重視したケース

さらに、それぞれの商品には対応機種・素材・カラー・価格帯といった違いがあります。

果物の場合も同様です。

  • ブランド果物か、一般的な果物か
  • 贈答用か、家庭用か
  • 訳あり商品か、通常商品か
  • 少量販売か、大容量販売か
  • 常温配送か、冷蔵配送か

同じジャンルに分類されていても、商品によってターゲットや購入目的は異なります。

商品属性想定される購入目的訴求したい内容
クリアスマホケース端末のデザインを活かしたい透明感・耐久性・対応機種
手帳型スマホケース画面保護や収納機能が欲しい機能性・収納力・素材
ブランド果物・贈答用贈り物として利用したい品質・産地・梱包・見栄え
訳あり果物・家庭用価格を抑えて食べたい内容量・価格・訳ありの理由

※購入目的や訴求内容は、商品属性を分析するための例です。

このように分解すると、「スマホケースが売れている」「果物が売れている」という情報だけでは、商品選定に不十分であることが分かります。

見るべきなのは、ジャンルそのものではなく、そのジャンルの中でどの属性の商品に需要があり、どのような条件で売れているのかという点です。

なお、ここでいう商品属性とは、商品の特徴や購入目的、販売条件などを分析するための分類を指します。楽天市場の管理画面で登録する正式な商品属性情報とは分けて考えてください。

ランキングの商品を分類して需要の傾向を調べる

実際の調査では、対象ジャンルのランキング上位20〜30商品程度を一覧にして分類すると、傾向を整理しやすくなります。

例えば、スマホケースの場合は「ケースの種類」「価格帯」「対応機種」「素材」「主な訴求内容」などを記録します。

それぞれの商品属性について、ランキング内の掲載数や価格帯、レビュー数などを整理すれば、競合商品の傾向が見えてきます。

ただし、ランキング内の掲載数が多いからといって、その属性の市場規模が大きいと断定することはできません。

ランキングは市場全体の販売数量や売上をそのまま公開したものではないためです。

それでも、実際に販売実績のある商品の特徴や、競合が用意している販売条件を把握するための出発点として活用できます。

楽天市場で売れる商品は目標売上と利益から逆算して選ぶ

商品属性と競合の販売状況を理解したら、次に自社でどの商品を扱うべきかを検討します。

ここで考えたいのが、自社の目標売上です。

楽天市場の売上は、基本的に次の式で分解できます。

売上 = アクセス人数 × 転換率(CVR) × 顧客単価

転換率(CVR)とは、商品ページや店舗に訪れたユーザーのうち、購入に至った割合を指します。ここでは、1注文あたりの売上を顧客単価として考えます。

例えば、月商100万円を目指す場合、以下のようなシミュレーションができます。

項目商品A商品B
顧客単価2,000円5,000円
目標月商100万円100万円
必要な注文数500件200件
想定CVR2%2%
必要アクセス人数25,000人10,000人

※上記は計算例です。CVR2%は説明用の仮定であり、楽天市場の平均値ではありません。

商品Aの場合、2,000円の商品を500件販売することで100万円の売上になります。

一方、商品Bは5,000円の商品を200件販売すれば、同じ100万円に到達します。

ただし、商品単価が高いほど転換率が下がる可能性もあります。実際の商品選定では、価格帯ごとの競合状況や購入ハードルを考慮しなければなりません。

このように、同じ月商100万円を目指していても、商品によって必要な注文数やアクセス人数は異なります。

自社が目指す売上に対して、必要な販売数量と集客を実現できそうか。

ここまで考えたうえで、商品を選定していきましょう。

売上だけでなく利益が残る商品かを確認する

もちろん、売上を作れる商品が、必ずしも利益を残せる商品とは限りません。

例えば、4,000円で販売する商品について、以下の費用が発生すると仮定します。

項目金額
販売価格4,000円
仕入れ・製造原価1,500円
梱包・配送費600円
モール関連費用・販促負担600円
広告費300円
残る金額1,000円

※金額は説明用の仮定です。実際の楽天市場の手数料や広告費とは異なります。また、人件費・固定費・返品損失などは含んでいません。

この条件であれば、1注文あたり1,000円が残る計算です。

しかし、競合との価格競争によって販売価格を500円下げた場合、ほかの費用が変わらなければ残る金額は500円になります。

売上を伸ばせても、利益が残らなければ事業の継続は難しくなります。

商品選定の段階から、仕入れ原価・配送費・モール関連費用・広告費などを踏まえて、利益が確保できるかを確認してください。

特に広告を活用する場合は、どこまで広告費をかけられるかを把握しておくことが大切です。

売れる商品を見つけても、売り方を間違えると売上は伸びない

ここまで、ランキングを活用した商品選定方法について解説してきました。

ただし、売れる可能性の高い商品を選定できたとしても、それだけで売上が伸びるわけではありません。

商品によっては、楽天市場内の検索から購入されやすいものもあれば、広告やSNSなどによって商品の存在や魅力を知ってもらう必要があるものもあります。

例えば、購入したい型番が決まっている家電の場合、ユーザーは型番やメーカー名で検索して商品を探すことが考えられます。

一方、まだ認知されていないオリジナル商品では、そもそもユーザーが商品名を知らないため、商品名を検索してもらうことが難しいでしょう。

そのような商品では、用途や悩みに関するキーワードからの集客に加え、広告やSNSなどによる認知拡大を検討する必要があります。

商品属性を把握しただけで、売れる状態が完成するわけではありません。

どのような商品を、誰に、どの方法で届けるのかまで設計して、初めて販売戦略になります。

検索から売れやすい商品は楽天SEOを整える

楽天SEOとは、楽天市場内の検索結果で自社商品が見つけられやすい状態を目指す取り組みです。

検索からの購入が期待できる商品では、商品名やカテゴリ、商品属性情報などを適切に設定することが基本になります。

例えば、スマホケースであれば「手帳型」「対応機種」「素材」など、ユーザーが商品を探す際に使用しそうな情報を整理します。

ただし、商品名にキーワードを大量に詰め込めば、検索順位が上がるわけではありません。

商品の内容と検索意図が一致しているか、検索結果で商品の特徴が伝わるかを考えて設定しましょう。

認知が必要な商品は広告やSNSの活用を検討する

検索需要が十分にない商品や、購入前に魅力を説明する必要がある商品では、広告やSNSなどの活用も検討します。

楽天市場には、検索連動型広告のRPP広告があります。

RPP広告は、楽天市場の検索結果などに商品を表示できるクリック課金型広告です。商品がクリックされた場合に広告費が発生します。

また、楽天スーパーDEALによるポイント還元や、楽天スーパーSALE・お買い物マラソンなどのイベントと組み合わせて、購入を促進する方法も考えられます。

ただし、広告を出せば必ず売れるというわけではありません。

そもそも商品の訴求内容が分かりにくかったり、価格が競合と大きく離れていたりすれば、広告からアクセスを集めても購入につながらない可能性があります。

商品属性に合わせて、検索・広告・SNS・イベントなどの役割を整理することが大切です。

楽天市場で売れる商品ページを作るための3つのポイント

売れる可能性のある商品を選び、集客方法を考えたら、次は商品ページです。

商品ページは、ユーザーが商品を購入するかどうかを判断する場所になります。

どれだけ魅力的な商品でも、特徴やメリットが十分に伝わらなければ、購入につながらないことがあります。

①最初の画像で商品の特徴を伝える

楽天市場では、検索結果やランキングにも商品のメイン画像が表示されます。

ユーザーは複数の商品を比較するため、商品画像を見ただけで、何を販売しているのかが伝わる状態を目指しましょう。

また、楽天市場の商品画像登録ガイドラインでは、第1商品画像やSKU画像に対して、テキスト要素の占有率20%以下、枠線を使用しないこと、白背景または写真背景を使用することなどが定められています。

画像制作時には最新のガイドラインを確認してください。

参考:RMSサービススクエア「商品画像登録ガイドライン」解説
https://service.rms.rakuten.co.jp/column/detail/26

②商品ページは購入者が知りたい順番で構成する

商品ページでは、商品の特徴を伝えるだけでなく、購入者の疑問や不安を解消することが求められます。

基本的には、以下のような構成を検討するとよいでしょう。

構成主な内容目的
ファーストビュー商品画像・主な特徴・キャッチコピー商品に興味を持ってもらう
ボディ機能・サイズ・使用シーン・他商品との違い購入する理由を理解してもらう
クロージング配送・保証・購入条件・よくある質問購入前の不安を解消する

例えば、財布を販売する場合、単に「カードが10枚入る」と説明するだけでなく、「カードをまとめて収納でき、必要なカードを取り出しやすい」といった利用時のメリットまで伝えると、商品の価値を理解してもらいやすくなります。

これは、機能そのものではなく、その機能によって得られるベネフィットを伝える考え方です。

また、スマートフォンでの閲覧も意識してください。

文字が小さすぎたり、商品画像に情報を詰め込みすぎたりすると、内容が伝わりにくくなります。スマートフォンの実機で、読みやすさや画像の表示を確認しておきましょう。

③レビューから購入者の不安を把握する

レビューは、商品の信頼性を判断する材料になるだけでなく、購入者が何を評価し、どこに不満を感じているのかを理解するための情報でもあります。

例えば、競合商品のレビューに「サイズが分かりにくかった」という意見が多いのであれば、自社の商品ページではサイズ比較画像を追加することが考えられます。

「配送が早くて助かった」という声が多ければ、配送スピードが購入者にとって魅力の一つになっている可能性があります。

レビューを増やす施策だけでなく、レビューから得た情報を商品ページや商品自体の改善に活用しましょう。

楽天市場で商品を販売した後はアクセス数と転換率を分析する

商品を販売し始めたら、売上だけで判断するのではなく、アクセス数・転換率・顧客単価を確認します。

例えば、同じように売上が伸びていない商品でも、原因によって取るべき施策は異なります。

商品の状態考えられる課題検討したい施策
アクセスが少なく、CVRが高い商品が十分に見られていない楽天SEO・RPP広告などの集客改善
アクセスが多く、CVRが低い商品ページや販売条件に課題がある商品画像・価格・レビュー・配送条件の見直し
アクセスもCVRも低い需要や商品訴求が合っていない可能性市場調査・商品属性・ターゲットの再確認
CVRは高いが売上が小さい単価や購入点数に改善余地があるセット販売・関連商品・上位商品の検討

※上記は代表的な考え方です。実際には流入キーワードや季節性、販促施策なども併せて確認する必要があります。

楽天市場のRMSには、店舗や商品ページのアクセス状況、検索キーワードなどを確認するための分析機能があります。

自社のデータを確認できる場合は、ランキングによる競合調査と、自社店舗の実際のアクセス・売上データを組み合わせて分析しましょう。

また、複数の施策を同時に変更すると、どの施策によって成果が変わったのか判断しにくくなる場合があります。

可能な範囲で施策を分けて検証し、売上だけでなく利益や広告費用対効果も確認することをおすすめします。

売れる商品を継続的に育てることも考える

商品が一定数売れるようになったら、その商品へのアクセスや購入実績、レビューなどを積み上げることも考えたいところです。

販売実績が増えることでレビューが蓄積され、購入者の安心材料が増える可能性があります。また、商品ページや広告を改善するためのデータも蓄積されていきます。

このように、販売実績をもとに商品を継続的に育てていく考え方もあります。

ただし、一度売れるようになれば、何もしなくても売れ続けるわけではありません。

競合の価格変更や新商品の登場、季節による需要変化などもあるため、継続的な分析と改善は欠かせません。

売れる商品を理解したうえで、自社が作れる・仕入れられる商品を考える

ここまで、ランキングの分析方法や販売戦略について解説してきました。

では、最終的にどの商品を選べばよいのでしょうか。

私たちは、売れている商品の属性を理解したうえで、自社が作れる商品・仕入れられる商品を検討することをおすすめしています。

例えば、果物を扱う会社が楽天市場に出店する場合を考えてみましょう。

ランキングを調査した結果、贈答用のブランド果物と、家庭用の大容量商品がそれぞれ販売されていたとします。

この場合、単純にランキング上位の商品を真似するのではなく、自社がどちらの商品を安定して供給できるのかを考えます。

さらに、仕入れ原価・配送費・梱包費・販売価格を踏まえ、どちらの商品で利益を確保しやすいのかを比較します。

贈答用の商品を扱うのであれば、品質管理や梱包への対応が求められるでしょう。家庭用の大容量商品であれば、価格競争力や供給量、配送コストなどが課題になる可能性があります。

自社の商品開発力や仕入れ先、物流体制によって、選ぶべき商品は変わります。

市場で売れていることと、自社が利益を出して販売できることは、別の問題です。

だからこそ、売れている商品の分析と、自社の事業条件を照らし合わせる必要があります。

売れる商品が見つかっても、すぐに大量仕入れをしない

商品選定の段階では、競合の販売実績を参考にできますが、自社が同じように売れる保証はありません。

特に、初めて扱う商品では、想定していた価格で販売できない場合や、広告費が想定より高くなる場合もあります。

そのため、可能であれば少量で販売テストを行い、実際のアクセス数・転換率・利益を確認してから仕入れ数量を増やす方法も検討しましょう。

また、在庫を持つ場合は、売れ残りや保管費用まで考えておく必要があります。

売れる可能性が高い商品を選ぶことと、販売リスクを抑えることは、両立して考えるべきです。

楽天市場で売上を伸ばすにはマーケットインの発想が欠かせない

最後に、商品選定において最もお伝えしたい考え方について解説します。

自社で作りたい商品や、売りたい商品があることは自然なことです。

メーカーであれば、自社の技術を活かした商品を作りたいでしょうし、卸売業であれば、既存の取扱商品を楽天市場でも販売したいと考えるはずです。

もちろん、そうした考え方自体が間違っているわけではありません。

ただ、売上を伸ばすという目的で考えた場合、自社が売りたい商品だけを起点に商品選定を行うと、市場のニーズとずれてしまう可能性があります。

そこで意識したいのが、マーケットインの発想です。

マーケットインとは、市場や顧客のニーズを起点に、商品開発や販売戦略を考えることを指します。

楽天市場であれば、まずランキングや競合調査によって、どのような商品が求められているのかを確認します。

そのうえで、商品の属性や購入目的、価格帯、販売条件を分析し、自社が提供できる商品を考えていきます。

例えば、以下のような流れです。

  • ①楽天市場のランキングから売れている商品を確認する
  • ②商品を属性ごとに分類し、売れている商品の共通点を調べる
  • ③競合の価格・配送・レビュー・販売方法を分析する
  • ④自社の目標売上・利益から必要な販売数量を逆算する
  • ⑤自社が製造・仕入れできる商品を検討する
  • ⑥商品属性に合った訴求・集客方法を設計する
  • ⑦販売後のデータをもとに改善する

この順番で考えることで、単に「売りたい商品を楽天市場に登録する」のではなく、「市場の需要に合わせて商品と販売方法を設計する」という考え方に変わります。

もちろん、市場にまだ存在しない新しい商品を開発する場合や、独自のブランドを育てる場合には、既存のランキングだけでは需要を判断できないこともあります。

そのような商品では、顧客調査やSNSでの反応、少量販売などを通じて、需要を検証していく方法が考えられます。

楽天市場で売れる商品を見極めるうえで大切なのは、商品の属性を理解し、その商品が誰に、どのような理由で購入されているのかを把握することです。

そこが分からなければ、競合とどの条件で戦うのか、何を訴求するのか、どの集客方法を選ぶべきなのかも判断しにくくなります。

商品属性を理解することは、それだけで売上を保証するものではありません。しかし、売れる商品を選定し、適切な販売戦略を考えるための出発点になります。

まとめ|楽天市場で売れる商品はランキングと商品属性から見極める

楽天市場で絶対に売れる商品を見極めることはできません。しかし、ランキングや市場調査、競合分析によって、売れる可能性の高い商品を選ぶことはできます。

商品選定では、以下の5つの項目を確認することをおすすめします。

  • 型番商品か、非型番商品か
  • リピート商材か、単発購入商材か
  • 販売価格はいくらが相場なのか
  • ランキング上位でどのようなキーワードが使われているか
  • 配送・レビュー・商品ページ・SKUなどの販売条件はどうなっているか

そのうえで、同じジャンルの商品をさらに細かい属性に分類し、どのような商品に需要があるのかを考えます。

そして、自社が目指す売上や利益から逆算し、製造・仕入れ・配送・集客まで実現できる商品を選んでいきましょう。

商品を選ぶことと、商品を売ることは別です。

売れる可能性のある商品を見極めるだけでなく、商品属性に合った訴求・集客・商品ページを設計することが、売上を伸ばすための次のステップになります。

楽天市場で売れる商品に関するよくある質問

Q. 楽天市場で最も売れる商品は何ですか?

楽天市場のランキングは集計期間やジャンルによって変わるため、常に同じ商品が最も売れるとは限りません。2025年の年間ランキングでは、骨取りサバ・お米・紙おむつ・炭酸水などが上位に掲載されています。最新の売れ筋は楽天市場の公式ランキングで確認してください。

Q. 楽天市場のランキング上位商品を仕入れれば売れますか?

必ず売れるわけではありません。ランキング上位の商品には販売実績がありますが、競合店舗の価格やレビュー、集客力などが売上に影響している可能性があります。商品属性と販売条件を分析し、自社が差別化できるかを判断しましょう。

Q. 楽天市場ではオリジナル商品でも売れますか?

販売可能です。楽天市場の公式出店サイトでも、オリジナル商品やニッチな商品の販売可能性が紹介されています。ただし、商品の存在を知らないユーザーに魅力を伝える必要があるため、商品ページの訴求や集客方法の設計が重要になります。

Q. 楽天市場で売れる商品を無料で調査する方法はありますか?

楽天市場の公式ランキングや検索結果、競合の商品ページ、レビューなどを活用できます。まずは対象ジャンルの上位商品を一覧にし、価格・商品属性・配送・レビュー・SKUなどを比較するとよいでしょう。

Q. 楽天市場に商品を登録しただけで売れるようになりますか?

商品を登録しただけで売れるとは限りません。楽天SEOや広告などによる集客と、購入につながる商品ページの整備が必要です。販売開始後もアクセス数・転換率・顧客単価を確認し、改善していきましょう。

Q. 楽天市場で売れる商品のランキングはどこで確認できますか?

楽天市場の公式ランキングページで確認できます。総合ランキングだけでなく、ジャンル別のランキングや期間別のランキングも確認できるため、商品選定では複数の条件を比較することをおすすめします。