楽天市場の施策一覧|売上アップにつながるアクセス数・転換率・客単価・LTVなど指標別の改善方法

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楽天市場を運営していて、「売上を上げるために何をすればいいのか」「RPP広告、クーポン、ポイント、レビュー対策、スーパーSALEなど施策が多すぎて、何から手をつければいいのか分からない」と悩んでいる方も多いと思います。

楽天市場には、検索対策、広告、商品ページ改善、レビュー獲得、クーポン、ポイント変倍、お買い物マラソン、楽天スーパーSALE、メルマガ、R-SNSなど、本当に多くの施策があります。

ただ、結論からいうと、施策をたくさん実施すれば売上が上がるわけではありません。

楽天市場で本気で売上を伸ばすなら、「何の施策をやるか」ではなく、「目標達成を阻害している数字は何か。その数字を改善するために、どの施策を選ぶか」という順番で考えることが大切です。

売上が足りない原因がアクセス数なのに、商品ページのデザインだけを何週間も変更しても、大きな改善にはつながらないかもしれません。逆にアクセスは十分あるものの転換率が低い店舗が、RPP広告へさらに予算を投入すると、広告費だけが増える可能性があります。

この記事では、楽天市場で使える施策を「アクセス数」「転換率」「客単価」「LTV」「広告指標」に分けて整理します。

施策を探す辞書として使っていただきながら、最終的には自社の課題から実施する施策を選べる状態を目指してください。

【目次】

楽天市場の施策は「売上=アクセス数×転換率×客単価」から考える

まず楽天市場で施策を考える前に、売上の構造を押さえておきましょう。

売上 = アクセス人数 × 転換率(CVR) × 客単価

楽天市場でも、この3つを売上を構成する基本的な指標として考えることができます。

指標意味主な施策
アクセス数商品・店舗へ来てもらった人数楽天SEO、RPP広告、イベント、入口商品など
転換率アクセスした人が購入した割合商品ページ、レビュー、価格、クーポン、ポイントなど
客単価1回の注文で購入される平均金額セット販売、まとめ買い、クロスセルなど
LTV一定期間に1顧客から得られる売上・利益リピート、CRM、R-SNS、メルマガなど

楽天のR-Karteでは、アクセス人数・転換率・客単価だけでなく、流入経路や検索キーワード、商品ごとの状況なども確認できます。

なので、まずやるべきなのは「クーポンを出そう」「広告を回そう」と施策を考えることではありません。

目標と現在地を数字で比較することです。

月商50万円から100万円に伸ばす場合の施策の考え方

例えば、月商100万円を目標としている店舗があるとします。

現在の数字を、以下とします。

指標現在目標
売上500,000円1,000,000円
客単価5,000円5,000円
転換率5%5%
アクセス数2,0004,000
注文件数100件200件

現在は、

2,000アクセス × 5% × 5,000円 = 500,000円

です。

客単価と転換率を維持したまま月商100万円にするなら、

4,000アクセス × 5% × 5,000円 = 1,000,000円

となるため、必要なのは追加2,000アクセスです。

ここまで分かれば、今回の最優先課題は客単価でも転換率でもなく、アクセス数だと判断できます。

次に、どの商品でアクセス数を増やせるのかを商品単位で見ます。

例えば、市場規模が大きいにもかかわらず十分なアクセスを取れていない商品が5商品あり、それぞれ転換率5%を維持できているとします。

転換率5%であれば、100アクセスにつき約5件購入されている状態です。アクセスしたユーザーには一定確率で買われているため、商品ページを大幅に作り直すより、まず露出を増やす方が売上につながる可能性があります。

追加50万円を5商品で均等に作るとすると、1商品あたり必要な追加売上は10万円です。

1商品あたり必要数
追加売上100,000円
必要注文数20件
必要アクセス数400件

つまり、5商品それぞれで約400アクセスを追加できれば、合計2,000アクセス。CVR5%を維持できれば100件の注文となり、50万円の追加売上が作れる計算です。

では、その2,000アクセスをどう作るのか。

検索需要のある商品で、短期間にアクセスを増やしたいのであれば、選択肢の一つになるのがRPP広告です。

RPP広告を使うならCPAから広告予算を逆算する

ここで「とりあえずRPP広告に10万円使おう」と考えてはいけません。

先に確認したいのが、CPA(1件の注文を獲得するために使える広告費)です。

商品単価5,000円、原価率40%、配送費率10%の商品なら、

商品原価:5,000円 × 40% = 2,000円
配送費:5,000円 × 10% = 500円

となります。

この2つしか費用がないと仮定すれば、

5,000円 − 2,000円 − 500円 = 2,500円

なので、CPA2,500円まで広告費を使えるように見えます。

ただし、CPA2,500円をそのまま限界CPAとして広告を回すのは危険です。

楽天市場では、システム利用料、楽天ペイ利用料、通常ポイント原資、アフィリエイト経由時の費用などが発生します。さらに、クーポン、ポイント変倍、梱包費、返品・キャンセル、倉庫費など店舗ごとの変動費もあります。

さらに事業として利益を残すのであれば、目標利益も引かなければなりません。

実務では、次のように考えます。

限界CPA = 商品売上 − 原価 − 配送費 − 販売連動費用 − 販促費 − その他変動費 − 残したい利益

例えば今回、楽天への売上連動費用などを仮に売上の10%、最低でも残したい利益を10%と設定したとします。

商品売上:5,000円
原価:2,000円
配送費:500円
その他販売変動費:500円
目標利益:500円

この場合、広告に使える金額は、

5,000円 − 2,000円 − 500円 − 500円 − 500円 = 1,500円

です。

管理上の目標CPAを1,500円に設定し、追加100件を広告で獲得するなら、

1,500円 × 100件 = 広告予算150,000円

となります。

2,000アクセスを15万円で獲得するなら、許容できる平均CPC(クリック単価)は、

150,000円 ÷ 2,000クリック = 75円

です。

5商品へ均等に配分するなら、1商品あたり広告予算30,000円、約400クリック、20件注文、売上10万円という計画になります。

項目1商品5商品合計
広告予算30,000円150,000円
想定CPC75円75円
追加アクセス4002,000
CVR5%5%
追加注文20件100件
追加売上100,000円500,000円
CPA1,500円1,500円
ROAS約333%約333%

もちろん、これは説明のための仮の数字です。実際には商品ごとにCVR、CPC、利益率、検索需要が異なります。またRPPのクリック数とR-Karteのアクセス人数は計測指標が完全に同じとは限らないため、実績データではそれぞれの管理画面の数字を確認してください。

ただ、考える順番は同じです。

目標売上から必要な数字を逆算し、課題となっている指標を特定し、その数字を改善できる施策へ予算と工数を使う。これが楽天施策を考える基本です。

アクセス数を増やすための楽天市場の施策

アクセス数とは、自分の店舗や商品ページを訪問してくれた人の数です。

実店舗でいえば、店の前を通った人数ではなく、実際にドアを開けて中へ入ってくれたお客様に近いイメージです。

アクセス不足が課題なら、主に以下の施策を検討します。

入口商品を決める

店舗内の全商品を同じように売ろうとするのではなく、まずアクセスを集める「入口商品」を決めます。

検索需要が大きい、価格競争力がある、初めての人でも買いやすい、商品の魅力が分かりやすいといった商品が候補です。

入口商品から他商品へ回遊させる設計まで作れると、1商品の集客を店舗全体の売上へ広げやすくなります。

ロングテール商品を増やす

売れ筋商品だけではなく、検索需要は小さくても競合が少ない商品や、用途・サイズ・カラーなど細かなニーズへ対応する商品を増やす方法です。

1商品あたりのアクセスは少なくても、多数の商品から少しずつ流入を獲得することで店舗全体のアクセスを積み上げられます。

楽天SEOと商品情報を整える

楽天市場内検索からアクセスを増やしたい場合は、商品名、キャッチコピー、商品説明、商品画像、商品属性などの商品情報を整えます。

ユーザーが検索するキーワードを調査し、その商品を認識するうえで必要な情報を商品名や説明文へ自然に反映してください。

SKU移行後は、カラー・サイズ・素材などの商品属性も軽視できません。

楽天市場では、商品情報の品質だけでなく、検索キーワードごとのクリック率や転換率、レビュー、配送品質なども検索結果へ影響する要素として案内されています。

なので楽天SEOは、単純に商品名へキーワードを大量に入れる作業ではありません。

検索される状態を作り、検索結果でクリックされ、商品ページで買われるところまで含めて改善すると考えた方が実態に近いです。

サムネイルを改善してクリック率を上げる

検索結果へ表示されてもクリックされなければ、アクセスにはなりません。

商品画像の第一印象、商品の大きさ、使用シーン、差別化ポイント、送料無料やポイントなどの条件が、スマートフォンでも分かりやすく伝わっているか確認します。

特にモバイルでは表示領域が小さいため、PC画面だけを見ながら商品画像を作らない方がいいでしょう。

R-KarteではPC・スマートフォンなどのアクセス状況も確認できるため、まず自店舗のデバイス構成を見てから改善するのがおすすめです。

RPP広告などの運用型広告を使う

検索需要はあるものの、自然検索では十分な露出を取れていない商品にはRPP広告が選択肢になります。

RPPはクリックされたときに広告費が発生するクリック課金型広告です。

特に、

  • 検索需要がある
  • 転換率が高い
  • 利益が取れる
  • レビューや商品ページが一定以上整っている

商品は広告との相性が良くなりやすいです。

反対に、アクセスはあるのに全く購入されていない商品へ広告費を追加しても、広告費が増えるだけになる可能性があります。

楽天スーパーSALE・お買い物マラソンなどイベントを活用する

楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなど、楽天市場全体へのアクセスが増えやすい期間に合わせて露出を強める方法です。

スーパーSALEでは、条件を満たした10%以上の割引商品や50%以上の割引商品が専用サーチの対象となる仕組みもあります。

クーポン、ポイントアップ、RPP広告、セール商品などをイベントへ合わせることで、平時より短期間に多くのアクセスを獲得できる可能性があります。

ただし、イベント施策は値引きやポイント原資、広告費が増えやすいため、売上ではなく利益まで確認することが欠かせません。

カテゴリー・特集ページで回遊を増やす

カテゴリー設計や特集ページは、新規アクセスを直接増やすというより、一度店舗へ来たユーザーを他の商品へ送る施策です。

「母の日ギフト」「新生活」「1,000円台の商品」「人気ランキング」など、ユーザーの目的に合わせて商品をまとめ、商品ページやバナーから誘導します。

アクセスを1商品で終わらせず、複数の商品ページへ回遊させることで、購入されるチャンスを増やします。

商品名をキャンペーン訴求だけで埋めない

キャンペーン中に「期間限定」「限定○個」などの販促情報を商品名へ入れたくなることもあります。

ただし、平時の検索対策では、商品名は商品を認識するために必要な情報を過不足なく登録することが基本です。

検索対策として、意味のない記号やキャンペーン文言を大量に詰め込むのはおすすめしません。

イベントごとのルールや楽天市場の最新ガイドラインを確認したうえで使い分けてください。

転換率を上げるための楽天市場の施策

転換率(CVR:コンバージョンレート)とは、アクセスしたユーザーのうち、実際に購入した人の割合です。

例えば100人アクセスして5人購入すれば、

5人 ÷ 100人 × 100 = CVR5%

です。

アクセスが十分あるのに売上が上がらない場合は、転換率側を疑います。

商品ページをターゲットに合わせて作る

見た目がおしゃれかどうかだけではなく、「誰に、何を、どの順番で伝えれば購入したくなるか」でページを設計します。

商品の特徴、利用シーン、サイズ、素材、使い方、比較、FAQなど、購入前に生まれる疑問をページ内で解消します。

スマートフォンで見た際に重要な情報まで何度もスクロールしなければ到達できない場合は、構成を見直した方がいいでしょう。

価格・配送・在庫・レビューなど購入障壁を調べる

商品ページだけがCVRを決めるわけではありません。

価格が競合より高すぎる、送料が分かりづらい、納期が遅い、レビューが少ない、欲しいカラーが欠品しているなど、購入しない理由は多数あります。

アクセスがあるのに売れない場合は、「ページを綺麗にする」前に、ユーザーが購入をやめる理由を洗い出してください。

レビューを獲得する

レビューは、初めて商品を購入するユーザーの不安を減らす材料になります。

レビュー投稿を促す方法として、次回注文で使えるクーポンや、レビュー確認後に別送するノベルティなどを活用する方法があります。

ただし楽天市場では、レビュー特典にもルールがあります。

今回の注文にレビュー特典のおまけをあらかじめ同梱したり、高評価レビューだけを特典対象にしたりする運用は避けてください。

レビュー内容や評価にかかわらず同じ条件で特典を付与し、最新のガイドラインを確認したうえで実施しましょう。

クーポンを設定する

購入を迷っているユーザーへ最後の一押しを作る施策です。

期間限定クーポン、対象商品限定クーポン、一定金額以上で利用できるクーポンなど、目的に合わせて設計します。

「10%OFFなら必ず効果が高い」というような絶対的な基準はありません。5%、10%など複数の条件をテストし、転換率の上昇幅と値引きコストを比較します。

ポイント変倍を実施する

楽天ポイントを重視するユーザーへ、お得感を訴求する方法です。

お買い物マラソンやスーパーSALEなど、ユーザーがポイントを意識しやすいタイミングと組み合わせると、施策の意図を伝えやすくなります。

こちらも「5倍以上なら必ず売れる」という話ではありません。

ポイント原資は店舗側のコストになるため、利益率を確認しながら倍率を決めます。

複数買い割引を設定する

「2個以上で○円OFF」「3点購入で10%OFF」など、複数購入する理由を作ります。

転換率だけではなく客単価にも影響する施策なので、日用品、食品、消耗品など複数個購入されやすい商品と相性があります。

タイムセールを実施する

販売期間を限定した値引きにより、「今購入する理由」を作ります。

ただし、タイムセールを設定しただけで自然検索順位が直接上がると考えるのは正確ではありません。

セールをきっかけにクリック率・転換率・販売実績が改善し、その実績が検索評価へ影響する可能性がある、と分けて考えましょう。

また、通常価格とセール価格を並べる二重価格表示や「○%OFF」といった割引表示を行う場合は、楽天市場の価格表示ガイドラインや景品表示法に沿って設定してください。

客単価を上げるための楽天市場の施策

客単価とは、1回の注文で1人のお客様が支払う平均金額です。

例えば100件の注文で売上50万円なら、

500,000円 ÷ 100件 = 客単価5,000円

です。

セット商品・同梱施策を作る

客単価改善でまず考えやすいのがセット販売です。

単品2,000円の商品を販売しているなら、関連商品とのセットを3,500円や4,000円で用意することで、1注文あたりの売上を上げられます。

単純な値上げよりも、「一緒に買う理由」を作る方がユーザーにも受け入れられやすいケースがあります。

クロスセル・アップセルを設計する

購入しようとしている商品に関連商品を提案するのがクロスセル、より上位の商品を提案するのがアップセルです。

商品ページや特集ページから関連商品へ誘導し、比較しやすい状態を作ります。

まとめ買いの条件を設計する

送料無料ラインやクーポン利用条件を活用し、「あと1商品買う理由」を作ります。

例えば3,800円の商品を購入しようとしているユーザーに対し、「5,000円以上で使える500円OFFクーポン」があれば、追加購入につながる可能性があります。

高価格帯の商品を成立させる

商品によっては、高品質・限定性・ブランド価値を明確にし、競合より高い価格帯で販売する方法もあります。

いわゆる名声価格・威光価格に近い考え方ですが、単に価格を高くすればいいわけではありません。

品質、デザイン、アフターサービス、ブランドストーリーなど、価格に対する納得材料が必要です。

リピート率と客単価は分けて考える

ここは混同されやすいポイントです。

リピート購入が増えても、1回あたりの注文金額が同じなら客単価は上がりません。

リピート率は客単価というより、購入頻度やLTVに影響する指標です。

「客単価を上げる施策」と「同じ顧客に何度も購入してもらう施策」は、分けて管理した方が数字を正しく判断できます。

LTV・リピート率を上げるための楽天市場の施策

LTV(Life Time Value:顧客生涯価値)とは、1人の顧客から一定期間にどれだけの売上や利益が生まれたかを見る指標です。

考え方の一例として、

LTV = 平均購入単価 × 購入頻度 × 継続期間

と分解できます。

「生涯」という言葉がありますが、実務では商品の購買サイクルに合わせ、90日、半年、1年、3年など計測期間を決めて管理する方が使いやすいです。

購入頻度を上げる

食品、化粧品、日用品など、一定期間で使い切る商品なら、再購入のタイミングに合わせてアプローチします。

R-Mailによるメルマガ、R-SNSを利用したLINE公式アカウントなどを使い、新商品、再入荷、イベント、クーポンなどの情報を届けます。

次回購入のきっかけを作る

サンキュークーポンやレビュー後の次回利用クーポンなどを活用し、「もう一度この店舗で買う理由」を作ります。

ただクーポンを配るだけではなく、平均的な買い替え・消費サイクルを見て配信時期まで設計すると、施策の精度を上げやすくなります。

同じ顧客へ別商品を提案する

同じ商品を何度も購入してもらえない商材でも、関連商品を購入してもらえる可能性があります。

例えば財布の買い替え周期が長くても、キーケース、カードケース、バッグなど関連商品があれば、ブランド単位ではLTVを伸ばせます。

顧客満足度を高める

商品品質だけではなく、梱包、配送スピード、問い合わせ対応、商品説明との一致なども購入体験を構成します。

レビューの内容を見て繰り返し出ている不満を探し、商品や運用へ反映することも立派なLTV施策です。

顧客管理コストを下げる

厳密には、顧客管理コストを下げても売上ベースのLTVそのものが増えるわけではありません。

ただし、同じLTVをより少ないコストで維持できれば顧客1人あたりの利益は増えます。

その結果、新規獲得へ使えるCPAを引き上げられる可能性があります。

売上LTVだけではなく、最終的に顧客1人からいくら利益が残るのかまで見ることが理想です。

楽天広告ではPV・CPC・CPA・ROASも合わせて見る

RPP広告などを運用する場合は、売上だけではなく途中の数字も確認します。

指標意味
表示回数広告が表示された回数
CTR表示された広告がクリックされた割合
CPC1クリックを獲得するための広告費
CVRクリック・アクセスから購入された割合
CPA1件の注文・顧客獲得に使った広告費
ROAS広告費に対して何倍の広告売上が出たか
PVページが閲覧された回数

PVはページの閲覧回数であり、アクセス人数や広告の表示回数とは別の指標なので混同しないようにしてください。

露出が少なくCVRが高い場合

十分なデータがあり、利益も確保できているなら、CPCの調整や予算増額、キーワード・対象商品の拡大などを検討できます。

売れる商品なのに露出不足で機会損失が起きている可能性があるからです。

アクセスが多くCVRが低い場合

広告費をさらに増やす前に、商品画像、検索キーワードとの一致、価格、配送、レビュー、在庫、商品ページなどを確認します。

必要であれば一時的に広告対象から外し、転換率を改善してから再度配信する判断もあります。

CPAはLTVと利益から判断する

単発購入の商品とリピート性の高い商品では、許容できるCPAが違います。

5,000円の商品を一度しか買わない顧客と、初回5,000円購入後に年間5万円購入する顧客では、新規獲得へ使える金額が同じである必要はありません。

LTVが高い商品なら、初回購入だけを見るとROASが低くても、一定範囲まで新規獲得へ投資できる場合があります。

ただし「LTVが高いから広告費はいくら使ってもいい」という話ではありません。

粗利ベースのLTVから限界CPAを設定し、その範囲内で広告投資を行うのが基本です。

楽天スーパーSALE・お買い物マラソン・ポイント・クーポンは単体で考えない

楽天市場では、スーパーSALE、お買い物マラソン、ポイント変倍、クーポンなど販促施策が豊富です。

ただし、これらは単体で使うより、改善したい数字に合わせて組み合わせた方が施策の意図が明確になります。

課題組み合わせ例
アクセス不足イベント+RPP+楽天SEO+入口商品
CTRが低いサムネイル改善+ポイント訴求+クーポン訴求
CVRが低い商品ページ改善+レビュー+クーポン+配送改善
客単価が低いセット商品+まとめ買いクーポン+回遊設計
リピート率が低いサンキュークーポン+R-Mail+R-SNS

イベントは、アクセス数や購買意欲が高まりやすいタイミングです。

そのため、イベント前に商品ページやレビュー、在庫、広告設定を整えておくと、イベントによる流入を売上へ転換しやすくなります。

イベントが始まってから商品ページの改善を始めるのでは遅い場合があります。

スーパーSALEやお買い物マラソンを「施策そのもの」ではなく、準備してきた施策の効果を増幅させるタイミングとして使う考え方も持っておくといいでしょう。

楽天の無料施策と有料施策は役割が違う

種類代表的な施策特徴
無料・低コスト施策楽天SEO、商品情報改善、サムネイル改善、回遊設計、レビュー改善成果まで時間がかかる場合があるが、積み上がりやすい
有料施策RPP広告、ポイント原資、クーポン、各種広告短期間で露出や購入を増やしやすいが、費用管理が必要

どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。

商品ページ、レビュー、検索対策などの土台を整えたうえで、RPP広告やイベント施策によってアクセスを増やす形が基本です。

広告でアクセスを買い続けるだけでは、広告を止めた瞬間に売上も落ちやすくなります。

広告で販売実績を作りながらSEOやレビュー、リピート施策も育て、中長期では広告依存度を下げていく考え方も必要です。

楽天施策は「目標→課題→施策→検証」の順番で決める

ここまで紹介したように、楽天市場には数多くの施策があります。

だからこそ、「できる施策を全部やる」という考え方はおすすめしません。

クーポンを作り、ポイントを上げ、RPPを回し、商品ページを作り直し、レビュー企画を始め、メルマガも配信する。

全部同時に始めると、時間も費用もかかります。さらに、売上が伸びたとしても何が効いたのか分からなくなります。

私たちは、楽天市場の施策を考えるとき、基本的に次の流れで考えます。

1. 売上目標を決める
2. 現在のアクセス数・CVR・客単価を確認する
3. 目標との差を数字で出す
4. 商品単位まで分解して原因を探す
5. 原因を改善できる施策を選ぶ
6. 施策を実施する
7. 結果を数字で確認する
8. 次の施策を決める

例えばアクセス不足と判断しても、すぐRPP広告を始めるとは限りません。

検索需要そのものがないのか、検索表示されていないのか、表示はされているけれどクリックされていないのかで施策が変わります。

検索表示が不足しているならSEOやRPP。

インプレッションはあるのにクリックされないならサムネイル。

アクセス後に買われないなら商品ページ・レビュー・価格・配送。

このように、さらに一段階原因を掘ります。

本気で売上を作るのであれば、「何をするのか?」から考えるのではなく、「どの指標の、どの問題を解決するために、今選べる施策の中で何をするのか?」から考えてください。

これができるようになると、施策の数が増えても迷いにくくなります。

楽天市場で何をすればいいか分からない場合は外部支援も選択肢

ここまで読むと、「理屈は分かったけれど、自社の数字を見ても何が問題なのか分からない」という方もいると思います。

楽天市場の運用では、広告、SEO、デザイン、商品企画、価格、在庫、物流、CRMなど複数の知識が関係します。

社内にノウハウや分析する時間がない場合は、楽天運用に詳しいコンサルタントや運営代行会社を利用する方法もあります。

ただし、外注すれば自動的に売上が上がるわけではありません。

依頼する場合も、「今月何をやったか」だけではなく、

  • どのKPIを改善しようとしているのか
  • なぜその施策を実施するのか
  • 施策前後で数字がどう変わったのか
  • 次に何を検証するのか

まで確認できる会社を選んだ方がいいでしょう。

最終的には、自社内でも施策の意図と数字を理解できる状態を作ることが理想です。

楽天市場の施策に関するよくある質問

楽天市場で売上が上がらないとき、最初に何をすればいいですか?

まずR-Karteなどでアクセス数、転換率、客単価を確認し、目標との差が最も大きい指標を特定してください。その後、商品単位まで数字を分解して原因を探し、施策を決めます。

楽天市場でアクセス数を増やすには何をすればいいですか?

楽天SEO、商品情報・属性の整備、サムネイル改善、RPP広告、入口商品の設定、楽天スーパーSALEやお買い物マラソンなどのイベント活用が代表的です。まず検索表示が少ないのか、クリック率が低いのかを分けて考えてください。

楽天市場で転換率を上げるには何をすればいいですか?

商品ページ、価格、送料・配送、レビュー、在庫、クーポン、ポイントなどを確認します。アクセスがあるのに購入されない理由をユーザー目線で一つずつ探すことが基本です。

RPP広告はどの商品にも出した方がいいですか?

一律に全商品へ広告費を使う必要はありません。検索需要、CVR、利益率、レビュー、商品ページの完成度などを見ながら、広告投資に耐えられる商品へ優先的に予算を配分します。

楽天スーパーSALEやお買い物マラソンだけ頑張れば売上は伸びますか?

イベント時の売上は伸ばしやすい一方、イベントだけに依存すると平時の売上が安定しません。楽天SEO、レビュー、商品ページ、リピート施策なども並行して育てることをおすすめします。

楽天の施策はどれくらいの頻度で見直せばいいですか?

広告は日次〜週次、商品や店舗全体のKPIは週次〜月次を一つの目安にすると管理しやすいです。ただし、データ量が少ない状態で毎日結論を変えると判断を誤るため、十分な母数を確認してから施策の継続・停止を判断してください。